腰椎分離症の画像診断【腰椎の中にに隠れた犬を探せ?!】
腰椎分離症ってどんな検査が必要なの?
レントゲン、CT、MRIでどんな写り方をするの?
腰椎分離症と診断されたらまず画像診断に来られると思います。
診断されてから受けるべき検査について紹介します。
また、レントゲンの検査でどのように写るのか公開していきます。
なかなかおもしろいサインがあるんですよ✨
CTの3Dと実際に撮影したMRIで解説していきます。
質問などがあればいつでも伺いますのでよろしくお願いします。
どんな疾患かについては⇓コチラの記事をどうぞ。
いってみよ〜
腰椎分離症の画像診断【腰椎の中にに隠れた犬を探せ?!】
分離しているのはココ
腰椎を上から見て椎体・椎弓の位置を確認してみます。
真ん中の穴は脊髄の通り道、脊柱管です。
上の丸いところが椎体でそれ以外の部分が椎弓です。
色分けするとこんな感じです。
この写真で言う水色とピンクの境目に骨傷を負ったものが、腰椎分離症です。
分離症をよく起こすのは骨盤の手前の第5腰椎や第4腰椎です。
画像診断でどう写る?
犬がいるんです🤔
犬ならココにいるよ?
腰椎の中に!
腰椎分離症を疑うときは正面、側面と斜めから撮影した写真で合わせて4枚とります。
その斜めの写真にはテリアがいると言われます。
パピヨンは?
パピヨンはいないよ😘
なんで!
スコティッシュ・テリアはスコットランドが原産のテリア犬です。
活発で元気ですが、頑固なことで有名です。
ちなみにパピヨンはスペインが原産と言われ、ヨーロッパ貴族と絵画に描かれています。
苦しゅうない
レントゲン写真ではこんな感じです。
ちょっと詳しく解説すると
横突起が鼻
下の椎体と関節を作る部分が脚
棘突起が尻尾
椎弓付着部が目
となっています。
左右を比べてみると
片方には首輪がついています。
これが分離症のサインです。
「スコッチテリアの首輪」なんて言われます。
首輪?おさんぽ?
たねきち、話し聞いてないでしょ・・・。
正面から見ると左右が比べやすいです。
んー。イマイチわからん。
見慣れないとそうかもね・・・😅
ちなみにMRIでは新鮮なものならT1強調画像で黒く、T2強調画像の脂肪抑制で白く写ります。
白いのはわかりやすい。
さっさとコレ出してよね!
陳旧性の場合はMRIで判断するのは困難なので、CTを撮影したほうがより良いです。
まとめ
読んでいただきありがとうございました✨
腰椎の中にいるテリアとつけられてしまった首輪は見つけられたでしょうか?
腰痛の原因は様々なのでしっかり鑑別することが必要です。
診療放射線技師もしっかりわかりやすく撮影して読影できるように勉強したいですね。
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お散歩するときは首輪ちゃんと着けるけど、腰には首輪無い方がいいね