放射線科が病院内の3D作成を任されている理由【医用3D画像公開】
CTの絵ってイマイチ見にくい。
もっと見やすく出来ないの?
確かにCTの絵は輪切りの絵が基本になります。
最近のCTは縦に切ったり横に切ったりもできますが、更に見やすく出来るのが3Dです。
コレを見れば人体の構造は一目瞭然ですよ😏
CTを使った3D画像を紹介します。
それほど難しい技術を使わなくても色々なことで診療を助けられるテクニックがあるんです。
いってみよ〜
放射線科が病院内の3D作成を任されている理由【医用3D画像公開】
今回は見て楽しんでいただけたらと思います。
きっと放射線科の技術にびっくりしますよ。
画像は軽めにしておきます。
だんだん透けていきます。
まずは皮ふを透かします。
脂肪を透かして見てみましょう。
筋肉も無くします。
血管の通り道を残します。
細かい血管を無くして主要な血管に絞ります。
骨だけにしちゃいましょう。
先程の血管を強調した画像から骨を引き算します。
血管だけだとちょっと寂しくなっちゃいますね。
骨を透かして重ね合わせました。
これで位置がわかりやすくなります✨
普段、こういった画像に触れていない方には衝撃的だったのではないでしょうか?
立体構造を把握
血管のところを中心によく見てみます😳
真ん中にある太い管が腹部の大動脈です。
そこから内臓に向かう血管が3本あります。
左右にあるソラ豆の形をしているのが腎臓です。
向きを変えると前後関係がよくわかります。
前後関係を把握することで、手術のときやカテーテルのときにも便利です。
手術のときには血管だけが見えているわけではないので、血管を傷つけてしまうリスクを抱えています。
また、カテーテルは血管の中を迷路のように進んでいかなければいけません。
事前に全体を把握していれば医師の手助けになります👍
応用すればこんなことも!
肘の骨折です。
肘を曲げたときと伸ばしたときを比べています。
動きを確認することによって骨折したところが治ってるかよくわかりました。
変形性膝関節症で歩くのがツラい方に人工膝関節置換術の手術をします。
計測をして、理想の形を把握します。
機械と骨の大きさを比べて適したものを選びます。
大腿骨の機械の大きさを比較します。
こちらは下腿です。
手術のときには骨を削ったりもするので、削りすぎないように計画することも重要です。
まとめ
放射線科で作る3D技術はいかがでしょうか?
手術やカテーテルにおいて立体的な把握があらかじめ出来るというのは大きなメリットです!
患者さんも見やすく、医師が説明するのにぴったり😉
応用次第で自由度もあるし、今後さらに機能も追加されていくと思います。
3Dプリンターで作成することはもう始まっていますし、さらに普及すると思います。
VRによって手術前のシュミレーションをすることが出来るかもしれません。
診療放射線技師の仕事は増えるかもしれませんが、個人的にはわくわくします✨
これも裏の職人技だね!(今回、出番が少なかった・・・。)